雨の あとに 膨らむ 苔の 絨毯は 小宇宙です。 歩道の 目地や 割れ目に たまる 土は 種の ベッドに なり 風が 物語を 運びます。 しゃがんで 眺める 数十秒が 観察の 焦点距離を 変え 都市の 時間を ゆっくりに します。
季節ごとに 開花時期が ずれる 品種を 交ぜると 受粉者が 継続して 訪れます。 明るい 色は 目印に なり 香りは 道しるべに なります。 近隣で 育つ 植物を 選び 水やりの タイミングを 合わせれば 小さな 花壇でも 生態の 線が つながります。
朝は スズメが 低木で 跳ね 昼は メジロが 花蜜を ついばみ 夕方は カラスが 高所から 通りを 俯瞰します。 同じ 場所でも 時間で 役者が 変わり 行動が 交差します。 そっと 視線を 外し 距離を 保てば 物語は 自然に 続きます。
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